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【お金って何だっけ?地域通貨から考えるお金の正体】~経済と未来のお金のクラス2回目レポート~

time 2018/11/01

【お金って何だっけ?地域通貨から考えるお金の正体】~経済と未来のお金のクラス2回目レポート~

自分で独自通貨をつくって国家のような共同体をつくりたいと最近考えているノビシロ.COMです。

第一回目に続き、二回目のクラスを受講してきたので、
内容をシェアしていきます

二回目のクラスの講師は、
地域通貨専門家の栗田健一氏。

地域通貨についてイギリスやブラジル、飛騨高山など、
国内外問わず幅広く研究している方でした。

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お金とは?

この「お金の定義」に関しては、
今後の講義レポのシリーズでは度々登場すると思いますが、
毎回なるべく違った視点を得られるよう考えるのでお付き合いください。

今回のレポでは、
辞書や授業で習うお金の定義、
初期の頃のお金がどんなものだったのか、
信用と信頼の話などを取り上げます。

一般的に定義される3つの価値

辞書などを引くと3つの機能があげられます。

  1. 価値の交換
  2. 価値の保存
  3. 価値の尺度

ここまでは聞いたことある人もいるかと思います。
お金を使って買い物したり、
何にどれくらいの価値があるのかの指標になったり、
お金を持っていればその価値がどこかに消えてしまうこともありません。
(※目減り,機会費用というものはここでは考えていません。)

ではその最初の起源は何だったのか。
よく言われているのは貝殻だったという説ですが、
実は最近では不確かなものだと考えられているようです。

ちなみに、お金の起源が貝殻だと考えられていたため、
お金にまつわる漢字には貝偏がほぼ必ず入っていますね!
「貯・財・資・買・賃」etc.

最初の通貨の誕生「エレクトロンカ」

お金については確かなことは分かっていません。
物々交換から始まり、貝殻が用いられ、
やがて通貨や貨幣が生まれたというのが定説です。

ではその最初の通貨はいつどこで発明されたのか気になりますよね。

最初の通貨は紀元前670年、
アナトリア半島にあった「リディア王国」で使われたのが初めてだと言っていました。


(写真引用元: https://manabow.com/zatsugaku/column11/)

現在のトルコ西部にあった王国で、
当時多くの国や部族が覇権を巡って争った地域です。

これはきわめて個人的な推測ですが、
ギリシアが近いため哲学者が多くいたのではないかと思っています。

お金や経済、ましてや一国の盛衰は非常に思想や理念と紐付きます。

現に民主主義なども、哲学者の議論の中からうまれた概念であり、
お金の誕生と哲学は関係値は高いのでは?と考えても不思議ではないかと。
※これは完全に僕の推論です

石の通貨


(写真引用元: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E8%B2%A8_(%E3%83%A4%E3%83%83%E3%83%97%E5%B3%B6)

こちらはかなりユニークなお金。
僕も講義で見たときは「あぁ、人間ってバカなんだな」って思いました笑

Wikipediaによると

石貨の由来や歴史ははっきりしていない。 形状は、おおむね円形(円盤形)で中央部に穴が開けてある。小さいものは直径30cmくらいで、普通は直径60cmから1m余り、大きいものになると直径3m、重さ5tほどにもなる。中央に穴を開けているのは、そこに丸太を差しこんでかつげるようにするためである。Wikipedia参照

世界で最も大きな石貨はヤップ島にある「フェイ」と呼ばれるもので、
大きすぎて普段の生活でやり取りがある度に動かすのも大変だから、
使い度に所有権を委譲することで使われていたんだとか。

ちょっと色々考えてしまいますよね笑
奪われないように大きくしたのか
ただの遊び心なのか…

でも結局これも人々が価値があると認識しあっていたから、
この場所では経済活動が成り立っていたわけで、
「価値がある」という信用があればお金になり得るんですね。

お金はなんで価値があるの?信用≠信頼

すぐ前に出てきた「信用」という言葉。
信頼とどう違うの?
そんな話がファシリテーターの方から受講者に投げられました。

この手の質問は面白いですよね。
文化と文明の違いとか、似て非なる概念。

僕なりの答えは
・信用→非限定的なもの。「社会的信用」「会社からの信用」など、
評価する主体が大きい場合に用いられる。例えば法定通貨。
日本の信用があるから使える。

これが、アメリカでは使えるけどヨーロッパでは使えないとなると信用があるとは言えない。
つまり確かな事実。

・信頼→主体によって変わり得る。
例えば長いこと一緒にいる人同士であれば、「信頼し合う」という状況があり得るが、
初対面の人を信頼することは出来ない。そのためには免許証があるかなど、社会的信用が必要になる。
つまりAさんがBさんを信頼していても、Cさんは信頼していないこともある。それを補うのが信用。
以上、僕なりの解釈でした。

写真はファシリテーターの方が使っていたスライドです。

地域通貨とは?

では地域通貨とは何なのか。

2000年代に流行し、2010年以降はあまり話題にはなっていない気がします。

しかし近年、また注目を集め始めています。

それは環境問題や高齢化社会など、
様々な課題が表面化してきていることと関係があるのでは?と考えています。
それに加えてブロックチェーンが登場し、通貨のデジタル化が進むことで、
これまでの課題を解決しうるのではないか、そんなことも考えています。

ここでは
いつどこで始まり、法定通貨と何が違うのか、
現在どのような通貨が使われているのかをシェアします。

地域通貨のはじまり

初めての地域通貨は1983年カナダでLETS(Local Exchange and Trading System)始まったそうです。

これは相互に通帳を持ち、当事者間で決済まで行われるものです。
管理する主体はありましたが、取引とそれに伴うお金の発行は全て任意で行われます。

ここからアメリカやオーストラリア、イギリスなどの欧州諸国、日本など、
世界中に広まり、現在ではその数2000以上とも言われています。

地域通貨の特徴

地域通貨の特徴(メリットデメリット含む)を箇条書きで挙げていきます。

  • 資産性を持たない
  • お金の流出を防げる(そこでしか使えないため)
  • 新たな評価軸(住民のスキルを発掘できる)
  • 相互扶助(困っている人を助けられる)
  • 教育支援(子供がお金の稼ぎ方などを学べる)
  • スケールしにくい(目的によるが)

考えればたくさんあると思いますが、
ここでは上記に集約させました。

最初の2つはそのままなので軽い説明にしますが、
国が定めている訳ではないので、税金などもかかりません。

また円であれば国内どこでも使えるから資産が分散しますが、
地域通貨はそこでしか使えないため、地産地消を活性化できます。

3つ目の新たな評価軸ですが、円を媒介にすると価値が発生しないようなことでも、
当事者間で合意を得られれば成立します。

例えばボランティア。彼らに賃金報酬はあげられなくても、
地元の商店などで使える地域通貨を渡せば消費活動が活発化する。

それ以外にも、本人がこれでお金は稼げないよな~という特技でも、
それに価値を感じる人がいればお金が発生する。

草木の手入れ、ヘアカット、マッサージなどなんでも。

学校や自治体に導入すれば、お祭りなどで子供たちが働く体験も出来る。
北海道や滋賀ではお金の教育目的で既に使われており、
仮想通貨が現れた今、お金の勉強はますます重要な役割を果たすのではないかと思います。

地域通貨なので、そもそもスケーリングを目的としていないものがほとんど。
しかし、今後仮想通貨などデジタル化が進む中で、
それぞれの役割が明確になっていくと現段階では考えています。

そもそも日本人的な「ムラ社会」は日本人にあっているのではないか?と思っていて、
その概念自体が日本史で出てくる時期もかなり早い。
近世の頃には既に登場しています。

その土地にあった思想を持った通貨が登場し、
為替や納税など、必要な場合にのみ円を使う。

ボーダレスな仕組みとして仮想通貨があり、
これからは生き方のダイバーシティだけでなく、
お金の在り方も大きく変わっていく時期にあるのではないか、
そんなお話もきけました。

最後に

長々と書いてきましたが、
少しでも関心を持ってもらえたらうれしいです。

最後まとめとして、
僕が考えるお金の在り方を、二宮尊徳の言葉と一緒にシェアします。

著者が考えるこれからのお金~道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である~

今の僕の立場は、「お金は必要」
だけど便利な道具であるべきであって、そのせいで死ぬ人がいる世の中はおかしい。

ユダヤ教において建前では禁止されていた利子という概念。
それによって資本主義が勃興し産業革命が起こり、モノは間違いなく増えた。

だけどユヴァル・ノア・ハラリが書いた【ホモデウス】にはこんなようなことが書いてある。

1958~1987年にかけて、日本人の実質所得は5倍増加したにもかかわらず、
主観的幸福度は下がっているように見える。

生産される製品の種類、生産性ともに向上し、ピルも改善されたことで
人々は豊かな暮らしと遙かに自由な性生活を手に入れたのにもかかわらず、
50年前と同じくらいの満足度、言い換えれば不満を抱えて生きている。

生き物は血液がないと死んでしまう。経済も同じで、お金がないと回らなくなり人々は生活できなくなる。
現代では、現金と証券では全く異なる機能を持つ。

証券では実際に動くのは数字で、現金は回らない。
利子がつくことで更に流通しなくなる。貯めた方が楽にお金が貯まるから。

でもそれはたとえるなら血管がつまったようなもの。

これはきわめて不自然。

だからといって代替案を出せるわけでもなく、
日々浅学さ、無力さを痛感しているけれど、

これから仕事をしていく中で、
一人でも多くの人を笑顔に出来るようなことがしたいなといつも考えてます。

この辺のことは自分の頭の中でもきちんとまとまっていないけど、(じゃあ記事にするな笑)
あえて発信することで、自分の思考の変化の過程を共有できると面白いなと思って書いてます。

そんなわけでちょっとでも考えるきっかけになったら幸いです。
長々とありがとうございました!

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 ノビシロ.COMについて

大学3年生。 旅・読書・お酒・コーヒー・暗号通貨・ブロックチェーン・これから立ち上げるカフェのことなど、 広めのテーマで記事を書いていきます。 [詳細]

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